ピーク時でも高速!通信速度が安定しているMVNOの(格安)SIM

通信速度が速いMVNOは?

最近話題になっている「格安スマホ」「格安SIM」を検討されている方からの質問で最も多いのが通信速度です。MVNOに乗り換えてもMNO(ドコモ・au・ソフトバンク)と同程度の速度が出るのかが知りたいのです。

結論から言いますと「NO」です。ほとんどのMVNOではMNOと同じ速度は出ません。ただし、ピーク時でもMNOと同程度のパフォーマンスを発揮するMVNOもあります。

今回は、各メディアが実施している速度調査のデータを基に、ピーク時でも安定した速度が出るMVNOをご紹介いたします。

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メディアによる「スピードテストアプリ」を利用した速度調査

IT系のWebメディアや調査研究機関では、定期的にMVNOの通信速度調査を実施しています。IT系ニュースサイト「ITmedia(アイティメディア)」では、毎月1回、モバイルに特化した調査研究機関「MMD研究所」では半年に1回程度の間隔で調査しています。

メディアでは「スピードテストアプリ」を使って通信速度を測定しています。ITmediaの「通信速度定点観測」では「RBB TODAY SPEEDTEST」を、MMD研究所の「格安SIMサービス通信速度調査」では「Ookla Speedtest.net」が利用されています。

下のチャートは、ITmediaが2016年9月に実施した通信速度定点観測と、MMD研究所が2016年4月に実施した「格安SIMサービス通信速度調査」による主要MVNOの平日12時台の下りの通信速度です。

ITmediaの調査では、UQ mobileの39.2Mbpsが最速、MMD研究所の調査では、Y!mobileの20.5Mbpsが最速という結果になっていますね。また、他のMVNOが1Mbps以下と苦戦している中、楽天モバイルが2.9Mbps/7.6Mbps、FREETEL SIMが5.2Mbps/16.6Mbpsと健闘しています。

スピードテストアプリを使用した速度調査の問題点

スピードテストアプリを利用すると、簡単に速度が測定できる反面、問題点も少なからずあります。

一部のMVNOでは、特定のアプリの通信料を無料にする「カウントフリー」機能を提供していますが、アプリの識別には「DPI(Deep Packet Inspection:ディープ・パケット・インスペクション)」という技術を使用しているといわれています。「DPI」は、元々はP2P(ピア・ツー・ピア)を利用したファイル交換ソフトによるトラフィック増大を防ぐために使われてきた技術です。この技術を応用することで、ユーザーが通信しているアプリを判定することが可能になります。

この技術を「スピードテストアプリ」の判定に使ったらどういことが起きるでしょうか?

スピードテストアプリの通信には帯域制限をかけずに速度を速く見せて、他のアプリの使用時には帯域制限をかけて速度を落とすことが可能になるかもしれません。

MVNOの実効速度は、帯域の幅とユーザー数で決まる

MVNOの実効速度(実際の通信速度)は、MVNOが持っている帯域(回線)の太さとユーザー数で決まります。高速道路に例えると、100台の車両を100車線の道路に流せばスムーズに交通できますが、2車線の道路に流せば確実に渋滞が発生します。このように、モバイルデータ通信でも同じユーザー数を太い帯域で流せば高速で通信できますが、狭い帯域では速度が遅くなります。

平日12時台などの「ピーク時間帯」にMVNOの速度が遅くなるのは、MVNOがドコモやau、ソフトバンクなどのMNO(移動体通信事業者)から借りている狭い帯域にユーザーが集中していることが原因です。

画像ダウンロードで計測したMVNOの実効速度

MVNOの速度調査を毎月実施している「格安スマホ回線研究所」は、2016年4月からスピードテストアプリでの計測から、画像ダウンロードによる計測に測定方法を切り替えています。切り替えた利用を以下のように解説しています。

2016年3月にスマホ辞典さんの調査で発覚したスピードテストの結果だけを増幅させたスピードテストブーストの影響により、これまでの速度計測の仕方を2016年4月から大幅に変更しています。

スピードテストだけで10Mbps以上というdocomo本家の結果をも超えるようなMVNOもありましたが、実際の利用で大事な画像などのダウンロードをしてみると、その高速さを微塵も感じさせない通信速度に抑えている事業者が見受けられるようになっています。

これを避けるために2016年4月以降の速度調査ではスピードテストアプリを利用せず、実際の画像のダウンロード速度をトラフィックモニターを利用して確認していきます。これによって本当にそのMVNO格安SIMが出せる実効速度というものをとらえることができ、スピードテストだけに帯域を開放しているような事業者の嘘にひっかからなくなります。

「スピードテストブースト」という言葉が出てきました。やはり、一部のMVNOではスピードテストアプリの通信には帯域制限をかけずに速度を速く見せて、他のアプリの使用時には帯域制限をかけて速度を落としているようです。

それでは、スピードテストアプリと画像ダウンロードの数値が大きく異なるMVNOの速度を比較してみましょう

MVNO メディア 平日12時台の受信速度
楽天モバイル ITmedia 2.9Mbps
MMD研究所 7.6Mbps
格安スマホ回線研究所 0.21Mbps
FREETEL SIM ITmedia 5.2Mbps
MMD研究所 16.6Mbps
格安スマホ回線研究所 0.6Mbps

ご覧のようにスピードテストアプリでは高い数値が出ていても、画像ダウンロードによる実効速度はMVNOの中では最低ランクの速度になってしまいました。

ピーク時でも通信速度が安定しているMVNOは?

では、通信速度が速いMVNOをどのようにして選べばいいのでしょうか。

スピードテストアプリでの計測と、画像ダウンロードによる実効速度に大きな差がなければ大丈夫です。

UQ mobile

平日12時台の受信速度

ITmedia: 39.2Mbps

MMD研究所: 1.9Mbps

格安スマホ回線研究所: 5.87Mbps

UQ mobileは、画像ダウンロードによる計測でも下り5.87Mbpsの速度が出ています。MMD研究所では下り1.9Mbpsと遅い数値が出ていますが、ITmediaの調査では9月から12時台の速度が改善され、10月の調査でも高い数値(30.2Mbps)を出しています。

Y!mobile

平日12時台の受信速度

ITmedia: 20.5Mbps

MMD研究所: 未測定

格安スマホ回線研究所: 17.0Mbps

Y!mobileは、スピードテストアプリの数値(20.5Mbps)と、画像ダウンロードの数値(17.0Mbps)がほとんど同じという結果になっています。MMD研究所では未測定になります。

通信速度が安定しているのはMNOのサブブランド

MNOがサブブランドで展開しているサービスがピーク時でも安定した速度が出るようです。ソフトバンクはグループ企業の「ワイモバイル」、au(KDDI)はグループ会社のUQコミュニケーションズのMVNOブランド「UQ mobile」の速度が安定しています。

ソフトバンクとauは、ドコモ回線を使用したMVNOへの顧客流失を食い止めるため、自社回線の接続料を下げるなど有利な条件で傘下のブランドに回線を提供しているかもしれません。

このようにピーク時でも安定した速度が出る「Y!mobile」と「UQ mobile」ですが、デメリットも少なからずあります。

UQ mobileは3日間の速度制限がある

UQ mobileでは、前日までの直近3日間のデータ通信量が6GBを超えると、通信速度が制限されます。

UQ mobileで利用できるSIMフリースマートフォンは少数

UQ mobileの非VoLTE SIMの音声通話方式「CDMA2000」に対応したSIMフリー端末はほとんどありません。音声通話もLTEを利用する「au VoLTE SIM」に対応したSIMフリースマートフォンも数機種に限られます。

Y!mobileの最低利用期間は2年

Y!mobileの「スマホプラン」の最低利用期間は2年。更新月以外に解約すると、手数料9,500円がかかります。

Y!mobileはデータ容量を使い切ったら128kbpsに制限

Y!mobileは、契約プランのデータ容量を使い切ると月末までは128kbpsに速度が制限されます。(UQ mobileは300kbps~200kbps)

UQ mobileの「ぴったりプラン」と、Y!mobileの「スマホプラン」の詳細は、こちらで解説しています。

「ワンキュッパ割」対「イチキュッパ割」対決!Y!mobileとUQ mobileの1,980円プランを徹底比較


    • 3日間の速度制限なし

    • 無料Wi-Fiスポット

    • 通話定額プラン

    • データ繰越

    • 端末セット販売

    • 無制限プラン
    1. 使用回線:au
    2. 音声通話SIM最低利用期間:12カ月間
    3. イチキュッパ割1年間1,000円割引
    4. 速度切替アプリ対応
    5. 月額980円~
    キャンペーン
    イチキュッパ割

    「ぴったりプラン」「たっぷりオプション」は、契約から13カ月間1,000円割引になります。

    データ増量キャンペーン

    「ぴったりプラン」「たっぷりオプション」の高速データ通信容量が、最大25カ月間2倍になります。

    「ぴったりプラン」の無料通話が2倍

    「ぴったりプラン」「たっぷりオプション」の無料通話時間が、最大25カ月間2倍になります。

    UQ mobileの特長
    • 高速データ通信+無料通話付で月額1,980円で利用できる「ぴったりプラン」と機種代が実質0円になる「マンスリー割」
    • 端末とSIMカードの無料お試しサービス「Try UQ mobile」
    • auのサブブランドによる安定した通信品質

    • 3日間の速度制限なし

    • 無料Wi-Fiスポット

    • 通話定額プラン

    • データ繰越

    • 端末セット販売

    • 無制限プラン
    1. 使用回線:SoftBank
    2. 音声通話SIM最低利用期間:24カ月間
    3. ワンキュッパ割1年間1,000円割引
    4. 家族割引サービス
    5. 光回線セット割
    6. 月額980円~
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    音声SIM 1万円キャッシュバック

    ワイモバイルの音声USIMカードを新規または他社から乗り換え(MNP)で契約すると、10,000円分がキャッシュバックされます。

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    「スマホプランS/M/L」の基本使用料が1年間毎月1,000円割引になります。1年間は「スマホプランS」で月額1,980円、「スマホプランM」で月額2,980円、「スマホプランL」で月額4,980円で利用できるようになります。

    Y!mobile(ワイモバイル)の特長
    • ソフトバンクのサブブランドによる高品質な通信サービス
    • 1回あたり10分間の国内通話が月300回まで無料
    • 高速データ通信容量が2年間2倍

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