auとドコモのマルチキャリアに対応したMVNOのSIMカードを徹底解説

MVNO(格安SIM)は、ドコモの回線を使用したSIMが9割以上のシェアを占めていますが、auやY!mobile(ワイモバイル)の回線を使用した格安SIMもあります。

au回線を使用したMVNOの中には、ドコモ回線を使用したサービスを提供している事業者もあります。ドコモ回線を使用したSIMカードは、そのままドコモ端末で使用できますが、au回線を使用したSIMカードの場合は少しややこしい問題があります。

au回線を使用したMVNOのSIMカードは2種類があり、互換性もありません。このため、SIMの種別によっては、au端末でも使用できない機種があるのです。

今回は、ドコモとauのマルチキャリアに対応したSIMを提供している「mineo」と「IIJmioモバイルサービス」の2社を取り上げ、提供しているSIMカードの種類の違いや、使用できる端末を解説いたします。

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もくじ
  • mineo

ケイ・オプティコムのMVNOブランド、mineoでは、ドコモの回線を使用した「ドコモプラン(Dプラン)」と、auの回線を使用した「auプラン(Aプラン)」の2種類のSIMカードを提供しています。1回線で最大5回線を契約できます。

「au プラン」では、音声通話を3G(CDMA2000)で行う非VoLTE端末用の「mineo AプランSIM」と、au 4G LTE回線で音声通話を行うau VoLTE端末用の「mineo VoLTE SIM」の2種類のSIMが用意されています。

「mineo AプランSIM」と「mineo VoLTE SIM」の間には互換性がありません。au非VoLTE端末に「mineo VoLTE SIM」を挿しても使えませんし、au VoLTE端末に「mineo AプランSIM」を挿しても使うことができません。

SIM種別 AプランSIM VoLTE SIM
データ通信 au 4G LTE
音声通話 CDMA2000(3G) VoLTE(au 4G LTE)
使用可能au端末 非VoLTE端末 VoLTE端末
SIMロック解除 不要 必要
通話中のデータ通信

「mineo AプランSIM」は、音声通話を3Gで行うau VoLTE非対応端末で使用できます。SIMロック解除の必要もありません。

「mineo VoLTE SIM」をau VoLTE端末で使用する場合は、SIMロックの解除が必要になります。2015年5月以降に発売になったau VoLTE端末は、購入日から181日目以降にSIMロック解除できますが、2015年4月以前に発売されたau VoLTE端末は、SIMロック解除に対応していないので、「mineo VoLTE SIM」は使用することができません。

SIMフリー端末の場合、「mineo AプランSIM」は音声通話にCDMA2000方式を採用し、au 4G LTEが使用する周波数帯(バンド)に対応している端末で使用できます。ただし、国内で使用するにはauのネットワークに対応した「技適」を取得する必要があります。auの技適を取得したCDMA2000端末はほとんど存在しません。

「mineo VoLTE SIM」は、au VoLTEに対応したSIMフリー端末で使用できます。「arrows M03」「ZenFone Go」「arrows M02」等がau VoLTEをサポートしています。

端末 AプランSIM VoLTE SIM
au VoLTE非対応LTE端末
au VoLTE対応LTE端末 SIMロック解除非対応
SIMロック解除対応
SIMフリー端末 au VoLTE非対応 change_history
au VoLTE対応 change_history
auプラン(Aプラン)とドコモプラン(Dプラン)の間で、プラン変更が可能

mineoのSIMカードは、auプラン(Aプラン)とドコモプラン(Dプラン)の間で、プラン変更ができます。デュアルタイプ(音声通話対応SIM)を継続する場合は、電話番号を引き継ぐこともできます。また、「通話定額30/60」などのオプションサービスや、各種割引もそのまま引き継がれます。

デュアルタイプ ドコモプラン(Dプラン)からauプラン(Aプラン)へのプラン変更で、電話番号を継続される場合は、30分程度で回線切り替えが完了します。デュアルタイプ auプラン(Aプラン)からドコモプラン(Dプラン)へのプラン変更で、電話番号を継続される場合は、SIMカードの切り替えが必要になります。

なお、回線切り替えを伴うプラン変更は、変更手数料2,160円がかかります。

  • IIJmioモバイルサービス

IIJのMVNOブランド、IIJmioモバイルサービスでは、ドコモの回線を使用した「タイプD」と、auの回線を使用した「タイプA」の2種類のSIMカードを提供しています。

タイプDは、データ通信はLTE、通話は3GとVoLTEを使用します。ドコモのネットワークに対応したSIMフリー端末や、ドコモ端末で使用できます。ドコモ端末は、SIMロックを解除しなくても使用できます。また、auやソフトバンク、Y!mobileのSIMロック解除対象機種は、ドコモのネットワークに対応していれば、SIMロックを解除することで使用できます。SIMロック解除対象機種と対応周波数帯は、各キャリアのホームページで公開されています。

タイプAは、データ通信、通話共にau 4G LTE回線を使用します。au回線を使用したMVNOのSIMカードは、音声通話を3G(CDMA2000)回線で行う「au MVNO SIM」と、音声通話にVoLTEを利用する「au MVNO SIM (VoLTE)」の2種類あります。タイプAでは、音声通話にVoLTEを利用した「au MVNO SIM (VoLTE)」を提供しています。

SIM種別 タイプD タイプA
MNO ドコモ au(KDDI)
データ通信 LTE
音声通話 3G、VoLTE VoLTE(au 4G LTE)
使用可能端末 ドコモ端末
SIMフリー端末
VoLTE端末
au VoLTE対応SIMフリー端末
SIMロック解除 ドコモ端末:不要
au端末:必要
ソフトバンク端末:必要
au端末:必要

タイプAのSIMカードは、以下の条件をクリアした端末で利用できます。

au VoLTEに対応したSIMフリー端末

au VoLTEに対応したSIMフリースマートフォンで利用できます。auが使用しているLTEバンド1は、上りの周波数がPHSの帯域に近接しているため、「PHSを保護」する項目が入った技適を取得したSIMフリー端末でないと国内では使用できません。このため、タイプAのSIMを使用できるのは「arrows M03」「ASUS ZenFone Go」「arrows M02」など、数機種しかないのが現状です。

SIMロック解除に対応したau VoLTE端末

「au MVNO SIM (VoLTE)」は、VoLTEに対応したau端末に対応していますが、SIMロックを解除しないと使用できません。2015年5月以降に発売になったau端末は、購入日から181日目以降にSIMロック解除できます。auのSIMロック解除対象端末は、auでの購入履歴のある端末なら購入者本人でなくてもSIMロック解除に応じてくれるので、中古のau端末を購入した場合でもSIMロックを解除することができます。

端末 スマートフォン タブレット
SIMフリー端末 au VoLTE対応端末
(auのバンド1に対応した技適を取得した端末)
LTE対応機種
au端末 VoLTE対応端末
(SIMロック解除対象端末)
LTE対応端末
(SIMロック解除対象端末)
au版iOS端末 iPhone 6s/iPhone 6s plus/iPhone SE
(SIMロック解除対象端末)
iPad mini 4/iPad Pro/iPad Pro 9.7インチ
(SIMロック解除対象端末)

タイプAは、「au MVNO SIM (VoLTE)」を採用しているので、auの3G端末やVoLTE非対応端末では使用できません。また、au VoLTE端末でも2015年5月前に発売された端末はSIMロック解除に対応していないので使用できません。

タイプAとタイプD間でデータシェアが可能

IIJmioモバイルサービスは、全プランで複数のSIMカードでデータを共有できますが、タイプAとタイプD間でもデータをシェアすることができます。最大2枚のSIMカードを利用できる「ライトスタートプラン」でタイプAとタイプDの2枚のSIMカードを利用する場合、6GBの高速データ通信量をシェアすることができます。

IIJmioモバイルサービスは、「ミニマムスタートプラン」で最大2枚、「ファミリーシェアプラン」で最大10枚のSIMカードを使用できます。


au VoLTEに対応したSIMフリースマートフォン

au VoLTEに対応したSIMフリー端末は、「arrows M03」や「arrows M02」など一部の機種に限られていましたが、ASUSの「ZenFone Go」がファームウェアのアップデートでau VoLTEをサポートするなど、徐々に増えつつあります。マルチキャリアに対応している端末は、ドコモ系MVNOのSIMカードも使用することができます。

  1. arrows M03
    • Android 6.0
    • Pokemon GO
    • 2580
      mAh
    • 5.0
      inch
    • 13.1
      MP

    防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)性能に加えて、米国防総省の調達基準「MIL-STD-810G」の内、耐衝撃・耐振動・耐日光・高温低温動作・防湿など14項目に準拠したタフネス仕様のSIMフリースマートフォンです。背面パネルにはキズや指紋が付きにくく耐摩擦性に優れたハードコーティングを採用しています。また、富士通独自の省電力機能「NX!Tune」により、3日を超える電池持ちを実現しています。

  2. arrows M02
    • Android 5.1
    • Pokemon GO
    • 2330
      mAh
    • 5.0
      inch
    • 8.1
      MP

    arrows M03の前モデルです。「MIL規格」14項目に準拠し、防水・防塵性能にも対応しています。

  3. ASUS ZenFone Go
    • Android 5.1
    • LTE
    • 3010
      mAh
    • 5.5
      inch
    • 8
      MP

    ZenFone Goは、ASUSのエントリーモデルのSIMフリースマートフォンです。エントリーモデルながら、クアッドコアプロセッサと2GBメモリを搭載しているのが特長です。ユーザーインターフェース(UI)にはエイスース独自の「ZenUI」を搭載しています。最新のファームウェアにバージョンアップすることでau VoLTE SIMを利用できます。

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